子供にも増えているうつ病

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前回の投稿で嗅覚と記憶について調べていたら
なんと驚いたことに、子供のうつが増えているという
記事を見かけました。
以下に記事を引用します。

参考サイト→子供のうつとひきこもり

子どものうつは症状が曖昧で、言葉の表現も上手にできないために見逃されることが多い のですが、社会の変化に伴い子どものうつ自体も昔より多くなっていると思われます。

大人のようにやる気が出ない、何も楽しくないといった「抑うつ感」は明確には表現されません。

子どもの場合、注意すべき点は 学校へ行き渋るようになる 頭痛・腹痛・微熱などが続くが原因がはっきりしない 眠れない、食欲がない 涙もろくなり自分を責めるようにな る 好きだったことが楽しめなくなる いらいらして攻撃的になる、といった点です。

正確な診断は専門家に任せるべきですが、これらがあるとうつの可能性もあるということです。

「さぼり」と思われて余計厳しい対応をされ、ますますエネルギーを失っていく子どもたちも 見うけられます。

その結果、学校に行けず家からも出られないひきこもりになってしまうこ ともあります。

以前、NHKでうつ病を特集していました。

番組の内容をわかりやすく丁寧に書いている方のブログを紹介します。

人間の進化の過程でもたらされたもののようです。

主な原因は

1.天敵
2.孤独
3.記憶
4.言語

なぜ、うつ病を発症するかというと

うつ病にかかった人は、脳の一部が萎縮している。
その原因は扁桃体(ヘントウタイ)にある。
(ウィキペデイアによれば、扁桃体とは、「アーモンド形の神経細胞の集まりで、ヒトを含む高等脊椎動物の側頭葉内側の奥に存在する。扁桃体は情動反応の処理と記憶において主要な役割を持つことが示されており、大脳辺縁系の一部であると考えられている。」)
扁桃体の活動が強まると、恐怖や悲しみや不安が引き起こされる。

今からおよそ5億2000万年前、人類の先祖である魚類は節足類を天敵とし、厳しい生存競争をくり広げていた。
節足類は神経細胞が全身にばらけているが、魚類は身を守るために神経細胞が集中する脳を発達させ、扁桃体が生まれた。
敵を察知すると扁桃体がはたらいてストレスホルモンを分泌し、全身の筋肉が活性化し、結果的に鋭い動きで敵から逃れられるのである。
ここで天敵に対する防衛本能のはたらきが確立された。

ゼブラフィッシュを天敵がいる水槽へ入れておくと、うつ病に罹る。
入れた当初はさかんに逃げ回っているが、ある時期を境にしてほとんど動かなくなる。
ストレスホルモンの分泌が止まらなくなると、脳の神経細胞がダメージを受け、うつ状態が生まれる。
扁桃体が過剰にはたらく→全身へ過剰なストレスホルモンが分泌される→脳に及ぶとダメージを与えて栄養不足となる→脳が萎縮する→意欲や行動が低下する。
つまり、扁桃体の暴走によってうつ病が発症するのである。

参考サイト→NHKテレビ「うつ病 ~防衛本能がもたらす宿命~」を観て(その1)

恐ろしい経験を覚えておき、敵を認識することは大変大事なことです。

命からがら助かっても、また同じような状況が続くとしたら

いつかはやられてしまうことでしょう。

生き延びるために身に付けた防衛反応ですね。

ある意味、過酷な状況を生き延びるには必要な反応とも言えます。

ストレスが降り注ぎ、脳へのダメージが蓄積した結果、病気になるということであれば

明らかに休めという合図です。

急に慣れていない運動をすると筋肉痛が出ます。

筋肉に炎症が起きているわけです。

この痛みを無視して更に運動をし続けると筋断裂、肉離れの危険もあります。

うつ病でも、ストレスが適用できる量を超えた状態が続くと脳がまいってしまうわけです。

大人も子供も変わらないということですね。

現代人の大きな課題です。