江戸時代と寺社勢力
昨日の投稿で天海について少しふれました。
天海は天台宗の僧侶です。
天台宗について簡単に触れてみましょう。
参考サイト→最澄、空海とは?天台宗、真言宗とは?
最澄が唐で学んできた仏教は、天台宗という教えです。
これまで、日本に伝わった仏教は、南都六宗といって、
六つの流派がありましたが、その中で一番盛んであったのは、
法相宗でした。法相宗では、人間は家柄によって、
仏になることが出来るものと出来ないものとがあると教えました。ところが、天台宗では、人間は誰でも仏になることができる。
人間のほか、この世の中の全てのものが、
仏になることができると説きました。最澄は、この教えを唐で学んで、日本に広めたのです。
また最澄は、これまでの僧が都の中の寺に住み、
普通の人々と交わって、充分な修行をしなかったのを見て、
これを改めなければならないと思いました。そこで、京都の東北にある比叡山の山中に寺を建て、
修行の場所にしました。この寺を延暦寺といいます。
最澄はこの寺にこもり、僧は人々の手本になり、
人々のために尽くさねばならない
そのためには、一心に学問に励み、
修行を積まねばならぬと弟子たちに教えました。こうして、天台宗からは立派な僧がたくさんでました。
最澄は、822年(弘仁22年)に比叡山で死にましたが、後々までも人々に敬われ、朝廷から伝教大師という名を送られました。
こうなったら、空海についても触れてみましょう。
以下、引用です。
空海が唐で学んだ仏教を真言宗といいます。
真言宗では、人聞は生きたまま仏になれると教えていまず。さらに空海は、お祈りやまじないによって、病気を治したり、
災いを除いたりすることができると教えました。このように、お祈りやまじないを重んじる仏教を密教といいます。
けれども、僧は人々のために尽くさねばならないという考えは
空海も最澄と同じでした。空海は、和歌山県の高野山に、金剛峯寺を建てました。
しかし、山の中にこもって修行するよりも、
あちこちを歩き回って、人々のために尽くそうと心がけました。そして、各地に橋を掛けたり、用水池をつくったりしました。
今でも讃岐平野の大切な用水地である万濃池は、
空海が前からあった池を修理して大きくしたものです。また、空海は大勢の人々に学問を広めようとして京都に、
綜芸種智院という学校を建てました。空海は、最澄より少し後の835年(承和2年)に死にました。
そして、最澄と同じように人々から敬われ、
朝廷から弘法大師という名を贈られました。
時を経て寺社も力をつけ、武士とも渡り合っていたようですね。
秀吉の行った刀狩りでは百姓による一揆の防止はもちろんのこと
僧兵の弱体化も行ったようです。
信長、秀吉、家康この流れで来ているから江戸時代は長く続いたのかもしれませんね。
順番が違っていたらどんな世の中だったのでしょう。
参考サイト→wikipedia 寺社勢力
引用します。
平安時代末期から、延暦寺、興福寺などの大寺社は僧兵を抱えて独自の武力を備え、また神輿を担いで強訴を行い、自身の要求を主張するようになった。
また、衆徒・神人とよばれる俗人を多数配下において大人口を誇り、経済・学問・工芸活動などが盛んだった寺社周辺は、近年の日本歴史学で「境内都市」と呼ばれる一大メガロポリスであった。
延暦寺は、配下においていた祇園社が京の鴨川の東側に大きな境内(領地)を持っていたこと、興福寺は大和国一国の荘園のほとんどを領して中世を通してその経済力で京に大きな支配力を及ぼした。強大な寺社勢力である延暦寺と興福寺を合わせて「南都北嶺」(なんとほくれい)と称された。
また、大寺社内は「無縁所」とよばれる地域であり、生活に困窮した庶民が多く移民し、寺社領地内に吸収された。また、幕府が罪人を捜査する「検断権」も大寺社内には及ばず、そのため源義経や後醍醐天皇など、戦乱に追われた人々の多くが寺社にかくまわれた。
戦国時代末期において、織田信長、豊臣秀吉などは寺社勢力と激しく敵対し、苛烈な戦いを繰り広げた。だがその一方で、安土城の築城に延暦寺の職人を利用したり、根来寺の鉄砲を戦争に利用するなど、寺社勢力の高い技術力を活用もした。
秀吉の刀狩令は、百姓等のみならず寺社勢力の武器没収も意味しており、この結果として約五百年間続いた寺社勢力は日本の権力構造から消えることとなった。
長くなりましたが、寺社にも力があ時の為政者に睨まれてしまったわけですね。
延暦寺の場合は睨まれたどころではないです。
今では想像できませんが、お坊さんも戦っていたんですね。
学生時代に知識として教わった内容も年を経て再度接すると、新鮮に見えます。
出来事の繋がりや関係性が見えてきて、より深く知った気になります。
あくまで、そんな気になるだけなんですけどね。
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