うつ病になる原因はなんでしょうか。
うつ病は誰にでもなりうる病気と言われています。
そもそも原因はあるのでしょうか?
昨日と同様NHKの特集から引用します。
参考サイト→NHK うつ病
これまで、うつ病はモノアミン系の神経伝達物質のひとつ、セロトニンが脳内で不足する病気だと考えられてきました。しかしそう言われるようになったのは、セロトニンを増やす薬であるSSRIに効果があったからにすぎません。(p128)
近年、うつ病の1/3には抗うつ薬が聞かないことが明らかになり、この説は危うくなっているそうです。本書ではセロトニンが原因とする従来説に変わる、うつ病の原因が掘り下げられています。
アメリカでの研究によれば、うつ病の原因とかんがえられるのは
脳の3つの部分、
DLPFC
扁桃体、そして
25野です。
DLPFC(背外側前頭前野)
DLPFCは前頭葉の外側にあり、認知や意欲と深い関係があります。うつ病の人はこの部分の働きが低下しているため、考えたり判断したり意欲を持ったりすることができません。DLPFCには扁桃体の暴走を止めるブレーキ機能もあります。(p23,38-39)扁桃体
扁桃体は不安や悲しみを生み出します。うつ病の人ではここが暴走状態になっているため、圧倒される悲しみを感じたり、わけも分からず泣いてしまったりします。(p38)25野(帯状回膝下野)
アーモンド状の小さな場所で、うつ病に関わる重要な領域として、世界中の研究者の注目を集めています。「うつ病の原因回路のハブ(基点)」であり、DLPFCや扁桃体に影響します。うつ病には25野の働きが低くなっているタイプと高くなっているタイプがあります。(p63-66,163)こうした新しい発見から、うつ病の新しいメカニズムの仮説が提唱されています。
極度のストレス
↓
抗ストレスホルモンのコルチゾールが過剰に分泌される
↓
脳の神経細胞が破壊される。
神経細胞を成長させるBDNF(脳由来神経栄養因子)が減る
↓
25野やDLPFCのコントロールが失われる
↓
扁桃体が暴走する。 (p78)
ストレスによるダメージで脳の神経細胞が破壊されることによる病気
という仮説です。
どのような仕組みかわかりやすく説明してあるサイトがありました。
参考サイト→うつ病の仕組み
うつ病の原因というのは仮説ということでまだわかっていません。
ただ、ストレス状態が長く続く状況というのは確実に体も心も蝕みます。
去年からストレスチェックが義務化され、ようやく社会的にも広く対策を講じるようになってきました。
許容できるストレスと許容を超えるストレスの線引きが難しいです。
一体どこまでが我慢で、どこからが病気の危険が高まるストレスか目に見えてわかるといいのですが。
自分のストレスレベルがわかる器具やアプリがあれば
活用してみたいものです。
ストレスって対象が広過ぎですが、影響は体にも心にも及びます。
自分を守るためにもストレスを可視化できる術がないか調べてみます。
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